フェリーで迎えた6日目。朝の天気は曇りです。
ゆっくり寝てしまったため、あっという間に到着時刻の11時です。何とか天気が回復することを祈りながらフェリーを降りました。
今日の予定は、ネットからパクらせていただいた「何となく行程表」に基づき、襟裳岬に行ってから百人浜オートキャンプ場にて今回初キャンプです。
でも、まずは腹ごしらえ。¥0マップでチェックしていたホッキ丼で有名な「マルトマ食堂」を目指します。
マップ上では5分位で着きそうな場所ですが、迷いに迷って30分以上かけてやっと発見。
ですが...。定休日でした...。
まあ、旅は長いんでまた来ればいいや。と気持ちを切り替え再出発。
しばらく走るとナビが高速道路に入れと指示してます。
高速は使わないルート設定にしてたのにおかしいなと思いながらも面倒なので乗っちゃいましたが、走ってる内に理由が分かりました。日高自動車道路は無料区間があるため、銭がかからなければいいんじゃないって判断らしいです...。
と考えてると、急に雨足が強まってきました。ですが不思議とあまり不快感がありません。
いつの間にか経験のないロングな直線道路に夢中になっていました。
厚真インターで高速を降りるとコンビニがあったため小休止。おにぎりとコーヒーで腹ごしらえをし、国道235(浦河国道)で襟裳岬を目指します。
しばらく走ると写真で見たことのあるような、北海道っぽい牧場地帯になりました。と言うより、どこまで行っても次から次へと牧場だらけです。でも牛じゃなくて馬ばかり。ここで気がつきました。「浦河って、そうか、サラブレッドで有名なあの浦河か!」
だんだん天気が回復してきたので、新冠八景という公園みたいなところで雨具から着替えることに。
ここで着替えている時、何か気持ちがグルリと切り替わったのを今でも覚えています。
今までは転倒のこともあり、何か気持ちが乗らないっていうか、旅を心から楽しんでいない状態でした。
ですが、北海道ならではの直線道路、牧草地帯。それに何より、本州ではとうの昔に絶滅したバイカー同士のすれ違いざまピースサインをほとんどのライダーがしてくれること。みんな楽しそうで心から旅を楽しんでいる様でした。
自分はもしかしたら特別な時間を今過ごしているのかもしれない。バイクで旅をするという昔からの夢を、バイカーの聖地である北海道で実現しているという事に気づいて、何かものすごく気持ちが高揚してきました。
着替え終わって牧場地帯を見渡すとすばらしい光景が広がっていました。
気持ちも切り替わって再度襟裳岬を目指して出発です。
気持ちよく走っていると、あることに気がつきました。広大な風景にどこまでも続く直線道路に加え、
「信号が全然ない!」
今から考えれば北海道に信号が少ないことは常識ですが、この時は北海道に関する基礎知識はほぼゼロ。普通に感動してました。
でもこの基礎知識がないゆえに、目の前の出来事に自然に感動できた事は、このあと続いた旅含め、かえって幸運だったと今は思ってます。
で、襟裳岬を目指してましたが、ちょっと遠すぎたみたいです。浦河駅のあたりでまた雨足が強まってきました。日も暮れてきたので、今から襟裳岬を見てキャンプ場というのは難しいと判断し、このあたりでホテル探しです。
~続く
7月21日<苫小牧~浦川>
走行距離: 約140km